コーヒーでも飲もうかなと思いました。
残りちょびっとだけだったブレンディを牛乳の中へ投入しようとしました。
ブレンディのフタが牛乳の中へドボンしました。
大丈夫、PCの基盤に納豆を垂らすよりは取り返しがつく。
気を取り直してコーヒーを入れます。しかし中々出てこない。
ゆっくり逆さにしたところ、待ってましたと言わんばかりにどばっと出てきました。
牛乳は途端に真っ茶色になりました。
大丈夫。PCの基盤に醤油こぼすよりは取り返しがつく。
再び気を取り直して、飲むことにします。
案外粉の量は少なかったらしく、ちょっと苦いくらいでまあ飲めました。
一口飲んでグラスを見ると、洗った時についた石鹸がグラスの内側にこびりついてました。
大丈夫。…えーと…PCの基盤にめんつゆこぼすよりは取り返しがつく。
どうも。「細かい不幸を連発する男」蛇足です。
今日は日曜ということもあり、彼女とデートの後に街へ繰り出しすれ違い通信を試してきました。
いやあもう、蜜に群がる虫の如くかかるかかる。
アニメショップ二軒とゲーセン一軒周っただけで6人近くとすれ違えました。上々上々、善哉善哉。
いろんなご当地手に入りましたよ。これもすれ違いの醍醐味ですなあ。
そして後はゲーセンでDIVAをプレイ。…の、予定でした。
昼頃でしたでしょうか。俺がDIVAの筐体前に行くと、並びなしと大変宜しい状態。
今だとばかりに並び、先のプレイヤーが終わるのをじっと眺めます。
…あ、プレイの妨げにならない程度にね。
一曲目、二曲目と順当にこなす先客。
どうやら友人二人で遊んでいるようです。
んで、待っているうちに俺の後ろにも人が並んできました。
そうしている内に、ついに二曲目が終わります。
ここで財布を取り出し、カードと100円を出す用意のいい俺。
ゲームオーバーの画面が出たと共にすっと前に進み出て───。
ちゃりん、と、まるで硬貨を入れたような音が聞こえます。見れば筐体は、ゲームオーバー状態から立ち直り再びスタート画面へ。
そして彼ら二人は、再度プレイを始めました。
連コイン──連続でコインを投入し、ゲームを続けざまにプレイする行為。
有り得ない…俺は静かにそう呟きました。
背後に「待ち」の人がいるというこの状況。連コインは禁止された行為ではありませんが、まさかこの人気筐体でこれをやる奴がいるとは思ってもみませんでした。
彼らの連コインにより一気にやる気を失った俺は、DIVAカードを財布にしまい静かに列を離れました。
去り際、俺のすぐ後ろで並んでいた眼鏡の兄ちゃんと目が合います。
兄ちゃんはただ、なんとも言えない苦笑いを向けてくれました。
俺もまだ並んでいる兄ちゃんに向け、労いの苦笑いを返します。
やるせなさを共有できた気になり、ちょっと心が落ち着きました。
情報のやり取りや、一時的な感情の共有。
形式は違えど、どちらも見知らぬ人と繋がるお話でございました。
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