2010年4月29日木曜日

現実逃避に逃げるな

萌えるストーリー展開って二種類あると思うんですよ。
あ、ぼく蛇足ですけど。

んでなんだっけ、ああそうだストーリー展開の話だ。

それは一つには「そのヒロインの可愛さに萌えるパターン」
もう一つは「ヒロインと主人公の会話に萌えるパターン」だと思うんですよね。

何が違うって言うと、それはやはり「主人公の性格」だと思うんですよね。
前者は「○○は俺の嫁っ!」というふうに簡単に嫁宣言できるんですけど、
後者は「●●は(主人公)の嫁だろ」というふうに、もうこのカップルでいてほしい、みたいなそんな感じ。

後者の具体例としては、

・アルトネリコ2のクロアとジャクリ
俺のジャスティス。未知の言語をプロポーズのためだけに習得するクロアの情熱っぷりが素敵に無敵。ジャクリは知識と力がある割に常識に欠けるところがあるので、大聖堂のエリートで妹一人育てあげたクロアがフォローに回る最高のカップル。クロアの苦労は多そうだけどね。

・空の境界の黒桐幹也と両儀式
出ましたバカップル。超素直クールの幹也は恋に不器用な式にうってつけ。式は暗い過去やら能力やら背負ってるだけに、全て受け入れるタチの幹也の存在が必要不可欠なんだろうなあ。鮮花には非常に悪いけどね。

・化物語の阿良々木暦と八九寺真宵
ごめんなさい、ノリで書きまちた。
「…書きまちた?」
「失礼、噛みました」
「わざとだろ」
「噛みまちた」
「わざとじゃない!?」
いや、実際あの児ポ法に触れそうな馬鹿なやりとりはあの二人にしか出来ないと思うわけですよ。ありゃりゃ木さんの八九寺に対するわけのわからないまでの情熱はこの中でも群を抜いています。本命は八九寺って作中で言ってたし。
ってかぶっちゃけ大好きなんですよ、こいつらの会話。西尾維新の趣味で書かれたと言われる「化物語」の「趣味」の部分が大凝縮したような会話が。ええいもうお前らいいから結婚しちまえよ。



ってところでしょうか。三つ目におかしな電波が混入してますけど気にしないで下さい。
で、どっちがいいかと言われればそりゃ勿論俺は後者なわけですよ。
主人公の個性が忌憚なく発揮されたエンディングは、見てて非常に楽しいですしね。

ヒロインばっか力入れてちゃ駄目なんだ!
主人公のキャラクタだって大事なんだよ!

と思うわけです。
ヒロインに萌えるばかりじゃ駄目なんだよ、と。



P.S.

その点はうたわれるものなんか面白かったなあ。男キャラと女性キャラの比率がどっこいってエロゲでは珍しいよね。

2010年4月25日日曜日

ゲーセン少年

「ピコピコ少年」につられ、公演も終わった事だしゲーセンへ行ってきました。
雪解けで自転車が解禁になったので行動範囲がぐっと広がったのよね。

ということで近所の50円主流店へ。
今回は弾吸収システムのある「斑鳩」をやりに来たんだけど、ちょっと思うところあって格ゲーコーナーも見てまわる事に。

そうして一通り目を通した後、所持金200円でどのゲームをやるかざっくばらんに計画を立てる。
メインディッシュは最後に出てくるものということで、まずは格ゲーの「メルティブラッド」を1プレイ。
Fateでもよかったんだけど、個人的に立体よりドットのが好きなのでこっちに。
さっちんやヒスコハなど面白いキャラクタも多いしね。

んでキャラ選択。これといって嫌なのがいないのでランダムに任せる。
出てきたのはカレー先輩と名高いシエルさん。どれ、豪血寺で培った腕がどれだけ生きてくるかな……と思いつつもプレイ開始。


これがまたえらく進む。


豪血寺で学んだしゃがみ弱弱中中強のチェーンコンボが結構ハマる。おまけに吹っ飛ばしからはサマソが入るしね。
そんなこんなで、途中ワラキアの攻撃範囲に苦戦しつつもなんとボス戦まで迎えてしまいました。


しかしあっけなく死亡。


なんだあれ。あんなん勝てるか超火力。
アタリ判定があんなに遠いって有りかよ。しかも俺基本弱コンボだから何回やってもちっとも減らねえじゃねえかよチキショーっ!

とまあそんな怨嗟を吐きつつ隣りの「ブレイブルー」へ。
こっちは結構前に買った同人に話がチラッと出てたんだよね。放プレ同人一般向け。
選択キャラは無論「タオカカ」だにゃー。

しかし動きがぬるぬるしてるなあ、タオカカ。
236+弱の爪パンチ連打で結構稼げるけどさっきの先輩に比べると若干クセあるかもー。

とか考えてたら9/10ステージまで進めちゃいました。
びっくりしたよ、アラクネが想像以上にいい声で喋るんだもん。最近の格ゲーは喋るなあ。
あーいう狂気にじみまくりな人は面白いねえ。相手する分には無茶苦茶嫌な奴だったけど。

んで結局ハクメンに火力負け。
あの必殺はないって。ゲージ半分もってかれたわ。


これを機に色んな格ゲーやってみようかなーっと。


んでなんだっけ、ああそうだ斑鳩だった。
これがまた衝撃的だった。従来のシューティングとは違う、平面に収まらないムービー構成。
敵地へ垂直に突入していく二面序盤のシーンなんて鳥肌ものだったよ。やっぱストーリー色にじみ出てて面白いなあ。

…え?ああ、結局二面のブロックに圧死しましたよHAHAHAHAHA。

そのステージのスコアがアルファベット評価で見られるのが面白かった。
思わずA目指したくなるけど、きっと上級者向けで全て同一色で敵を倒してかつ打ち返し弾を全吸収するくらいしなきゃ駄目なんだろうなあ…

そんなこんなで、今日も充実したゲーセン日和でしたよ、っと。

2010年4月23日金曜日

僕がオタクになった理由。

押切蓮介の「ピコピコ少年」を拝読したら、柄にも無くゲームにまつわる思い出を思い出した。
俺が初めて購入した美少女ゲー、「To Heart」についてである。

購入したのはいつだっただろう。プレイしながら「今年受験なのにこんな事やってていいのかな」と思っていたからおそらく中3だ。
あれからきっちり3年。せっかくなので、ここで一つあの頃のときめきと衝撃を思い出してみようと思う。


───以前より美少女ゲームという物が存在する事は知識として知っていた。
詳しくは知らなかった。とにかく美少女がたくさん出てくるという、ただその程度の認識だったと思う。とにかく、そのようなジャンルがあるということだけは知っていた。
その頃より二次元の女性の可愛らしさに勘付いていた俺は、当時主流だったPS2の美少女ゲームのパッケージを監視カメラに映り過ぎない程度に眺めるのが好きだった。
インターネットは我が家にも2年前から配備されていたが、ネットという情報の海で美少女を見つけ出せるほど俺の技量はなかったのだ。
故に俺は、美少女が見たいというその願望をもっぱらアナログの世界に求めた。
監視カメラの位置を気にしながら、死角を見つけてはヤンマガやヤンジャンの単行本を盗み見つづけていた。

それは中三の四月~五月あたりの事だったと思う。
俺は普通に学校から帰り、普通に食事をとり、そして弟の習い事の余波でいつものように御留守番をしていたとき、俺は不意に強く思った。

ギャルゲーがやりたい、と。

ギャルゲーがやりたい、ギャルゲーがやりたい、ギャルゲーがやりたい。
美少女達をめぐるロマンスを最初から最後まで、家のテレビで、誰に邪魔されること無く見尽くしたい。

それは例えば、お気に入りの漫画の最新刊が発売前なのにどうしても読みたくなるような、そんな気持ちにひどく似ていた。
どんなキャラがいるのか、主人公はどんな風に動かせるのか、どんな振る舞いをみせてくれるのか。ひょっとしたらエロいものなのだろうか。
ビジュアルノベルスという形式を知らなかった俺にとってギャルゲーとは、果実が実る未開の密林
のようなものだっだ。

しかし当時俺は無知であり、また小心者であった。
当時の小遣いは一月500円。ゲームの新品は少なく見積もっても3000円はかかる。

───もしも予想と違ったら。

俺は中古ゲーム屋へのペダルを漕ぎ出せず、代わりにネットの海へ身を投じた。
培った拙い検索技術を駆使し、ブラウザで出来るフリーのギャルゲーを探し始めたのだ。

ダウンロードは何かの記録が残るからダメ、ブラウザはページを開くだけだからOK。
ゲームをやるのにわけの分からない自己規約があったあの頃(今でもちょっとある)。
ダウンロード式のギャルゲを弾き、ひたすらブラウザ版のギャルゲを探しまくった。

フラッシュサイトから、3件見つかった。

しかし無料公開のブラウザゲーに、おまけにギャルゲーなんてマイナージャンルに、
期待するほどのクォリティーが、あるはずがなかった。

一件目は絵が素人。
二件目は同人ゲームのサンプル版。
三件目はツクール作品。キャラはそこそこ可愛くとも、内容なんてあってないようなもの。


俺は逃げるように中古屋に走った。
ネットで中途半端なギャルゲーをプレイした事が、俺の購買意欲をさらに過熱させたのだ。


当時我が家にはPS2がない。あるのはスーファミ、64、そしてプレステ。
長年のゲーム屋冷やかし暦から任天堂よりもSONYが多くのギャルゲを出している事を知っていたので、俺は迷わずどんどん縮小されていっているプレステ専用ソフト売り場へ忍びこんだ。

どこだ…ギャルゲーはどこにある…

血走った目でタイトルをひとつひとつ改める。
プレステとはいえ、ギャルゲーの数なんて他のゲームに比べれば圧倒的に少なかったからだ。

ドット絵で描かれた古めかしいタッチの美少女が映るパッケージを数個発見する。
俺はその中で最も美少女の顔が大きく映った、一番買うのに躊躇しそうなパッケージのゲームを手に取った。

今となっては「同級生」や「ときめきメモリアル」のようなドット調のあのタッチも嫌いじゃないと言える。
しかしギャルゲーに飢えていた中三の俺は、今よりもずっと正直だった。

───こっちのほうが絵がずっと綺麗じゃないか。

そうして手に取ったのが、俺にとっていずれ運命のゲームとなる「ToHeart」だった。

表面にはメインヒロイン・神岸あかりの顔がアップで映っている。
ついこの間ちょびっツ全巻をまとめてレジに持って行った時の事を思い出しつつ、初々しいほどの恥の概念から俺は裏面を前にしてレジに出した。

バーコードは表に付いていた。容易くひっくり返されるソフト、映り出すあかりのドアップ。

「ああ、俺はオタクなんだな」と、この時遅まきながら理解した。


プレステにセットし、心臓を高鳴らせながらロード画面を待つ。
アクアプラスの滑らかな提供の動き(当時64とスーファミが全てだった俺にとって、この提供の動きも結構衝撃だった)、ついにOPムービーが流れる。

映し出される教室の風景と、OPテーマ。
説明書で確認した通りの美少女達が踊り出て、俺は喜びと期待で奇声を発してしまいたい衝動に駆られた。

─────ひゃァァァァァーーーーーッホゥッ!

実際に奇声も上げた。




それから俺は、天国のような高校生活を送った。
金髪のグラマーな生徒に廊下で抱き付かれ、落ち着いた幼馴染には手作りの弁当をもらい、
そそっかしいメイド型ロボットを階段で受け止め、男女の隔てないグループでゲーセンやカラオケで遊んだ。

そして、先輩と出会った。

来栖川芹香先輩。俺のメインヒロインである。

おっとりとした、という言葉が非常にしっくりくる超巨大財閥の令嬢。
普段はそんな事を露とも感じさせないぼーっとした女性だが、時折見せる聖母のような包容力にその肩書きの意味を見出す事がある。
オカルトが好きで、儀式用の魔女の黒帽とマントが似合う。不吉な取り合わせだが、彼女の持つほんわかオーラにかかればそれすらも可愛らしさを引きたてるための装飾になる。
また、それが自己主張することはないが、かなりのナイスバディ。
愛しい人のためならパーティを抜け出すような大胆さも持ち合わせており、それでいてどこか抜けたぽやんとした魅力を持つ。

一目惚れ、という表現は嘘になる。
落し物の「黒魔術の大系」を上級生のクラスへ届けに行ったときは「可愛いな」くらいの感情しか持って居なかったし、実際その時は攻略ルートをレミィにするか先輩にするか悩んでいた自分がいたのもまた事実だ。

しかし、やがて先輩と会話して行くうちに、俺の心境に変化が現れた。
先輩のCGを見るうちに、俺の中で先輩の存在がどんどん大きなものになっていった。

これは「萌え」では片付かない。
言うならば、「恋」という言葉こそがふさわしかった。


やがて数日掛けて、俺は来栖川芹香ルートをクリアした。
最後のCGを見た俺は、泣いていた。

泣くようなシナリオじゃないはずなのに。
俺は幸せそうな主人公と憧れの先輩をみて、感動の涙を流していた。


───思えばあれが全ての始まりだった。
俺は積極的に二次元の美少女を求めつづけ、やがて本物のオタクになった。


「To Heart」に出会えたことは、俺にとって幸運でもあり不幸でもあった。
何故なら、それは俺に薔薇の茨で出来た道を歩ませたからだ。




明日は土曜日。久しぶりに「ToHeart」をプレイしてみようと思う。
浩之のしょーもない軽口を聞くために、そして、愛しい先輩に会うために。

2010年4月6日火曜日

お兄ちゃん、大好きっ。

買っちまいました。
妹が12人いるところから始まる伝説のギャルゲー、「Sister Princess」
買うまい買うまいと思ってたらいつのまにか買います、買う、買うとき、買えば、買えとなりついに買ってしまいました。

だって安かったんだもん!

というわけでPS専用ソフト「シスタープリンセス」。妹が12人いたり親元が電撃だったり凄まじく不安を掻きたてるゲームなのですが、フタを開けてみると見事に予想通りでした。

まずOP。12人それぞれの一枚絵と作中の台詞が浮かび、同時にボイスで「お兄ちゃん♪」の声が入る。これを12回繰り返す。ただ、それだけのOP。
てっきり俺はCG集を買ってしまったのかなと思わざるをえない動かなさっぷり。
おまけに次々現れる「お兄ちゃんコール」が結構精神的にダメージを負わせる。





「お兄ちゃん♪」
「お兄ちゃま♪」
「あにい♪」
「お兄様…♪」
「お兄たま♪」
「兄上様…♪」



これが延々繰り返される、気を抜くと自分の将来が心配になってしまうOP。


そんな無間地獄を耐え抜いた先にタイトル画面。そしてお決まりの主人公名入力になる。
この「名前入力」というヤツ、俺はトゥハートを痛い自作ネームでプレイして以来基本的にデフォルトで入力するようにしているのだが、ところがこのゲームにはデフォルトがない。

困ったなあと思いつつ説明書をはらり。
ドラクエの説明書に「すくえに」という勇者がいるように、名前入力式のゲームは説明書内に主人公の名前が載っている事があるからだ。


さて、ここでクエスチョン。


今説明したような主人公の名前は、大抵はその会社の名前が入ります。
スクエア・エニックスだから「すくえに」とか、ナムコだから「なむこ」とか。
そしてこのゲームの企画元は「電撃G'sマガジン」。
では、この説明書に載っていた主人公の名前はどうなるでしょう?


答えは……










「電撃お兄ちゃま」








`;:゙`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ

リアルにこんな感じになりました。
なんだそれは。大佐か。ドSで両刀で機械と合体するガタイのいいロシアなお兄ちゃんが主人公ってどこの鬼畜ゲーだ。
と言いつつも名前が無いのも困るので「電撃お兄ちゃま」でスタート。
どっかでこんなタイトルの漫画見たことある気がするなあ。気のせいだろうけど。
で、本編。初っ端から9人の妹がいて、それを不思議とも思ってない主人公からスタート。
初日から九人の妹がお兄ちゃんを巻き込んでパーティーを開き、そこで新たに三人が増えたというわけのわからないストーリー設定。
それからグダグダにパーティーが終了し、主人公は自室へ帰宅。
そこでモノローグが入り、「My Sister」(攻略優先ヒロイン)の決定になる。
「妹が12人かあ…みんな可愛いけど、一人選ぶとしたら、僕は……」
で、選択肢。
この会話の流れで最年少ヒロインの亞里亞や雛子を選んだら電撃お兄ちゃまがすごくアレな人になってしまうというどきどきの展開。
ちなみに電撃お兄ちゃまのMysisterは千影。衛を選びかけたが、某所でガチ推ししてる人がいたので気になり選択。
My Sisterを選び終えると、そこから本編スタート。
ようやく一段落か、と一息つく俺。ここからが本当の地獄とも露知らずに……
続く?

2010年4月2日金曜日

~でゲスよ

ついに買ってきちまいました。押切蓮介「でろでろ」
意外と長寿漫画であったので不覚にもブックオフ買い。よおし、この調子で全巻そろえるぞお。


「でろでろ」とは一言で言えば「ホラーギャグ漫画」です。
主人公・日野耳雄がまとわりつく霊をカイザーナックルでフルボッコにします。

そもそも実体の無い霊を素手で殴るという事が既に理不尽なのですが、なによりそれを不自然に思わせないくらいの「人間臭さ」が霊サイドにあるのがいい。
妙な物を売りつけたり、しょーもないいたずらを仕掛けたり、ビビって逃げたり殴られたり。
幽霊も所詮は元・人間。そこに切り込んだ物怖じの無い耳雄の言動が見ていてまた心地よいのです。

霊だけでなく妖怪も多様に出てきますが、「ちぢれ毛を部屋に散らかす妖怪」だの「映画館で人を「ビクッ」ってさせるのが何より楽しみな妖怪」だの「チャイムの音真似をしてピンポンダッシュとみせかける妖怪」だのこれまた個性豊かで非常に憎らしい容姿をしています。実際出てきたらビクっとするでしょうが、漫画の中だとまたユーモラスに見えるものです。まあ最後は耳雄に殴られる事がほとんどですが。

ヒロインの可愛さも魅力の一つですね。
耳雄が溺愛する妹の留渦はクールに素敵だし、四巻から登場の相原さんは三つ編みっ子。
普段登場するのが目つきの悪い不良や常に血的な液体を流している幽霊だけに、女キャラが非常に可愛らしく見えるのです。


「立ち読みで吹いた漫画」ベスト3に入るほどの秀逸な一作、押切蓮介「でろでろ」
是非一度お読みくださいませり。